おうち英語の失敗を防ぐ!原因とやり直し方

おうち英語の失敗を防ぐ!原因とやり直し方
エレオ

こんにちは。英会話キッズのエレオです!

「おうち英語 失敗」と検索して、このページに来てくれたパパさん・ママさん。もしかして今、「うちの子、英語嫌いかも…」「こんなにインプットだけ続けても意味ないのかな」「親の英語力が低いからダメなのかな」と不安になっていませんか?

おうち英語を始めたけれど、思うように子どもが話さない、親自身が疲れたと感じてしまうこともありますよね。開始時期が遅いかも、親の発音が悪いかも…そんな不安が「失敗」という言葉に繋がっているかもしれません。

でも、大丈夫です。その不安は、おうち英語のやり方を見直す絶好のチャンスのサインです。この記事では、おうち英語がうまくいかないと感じる原因を一緒に見つめ直し、親子で「やり直し」できる具体的なヒントをまとめました。

  • おうち英語がうまくいかない7つの原因
  • インプットだけで話さない「サイレント・ピリオド」とは
  • 親の発音や開始時期の不安を解消
  • 疲れた時に試したい「やり直し」のヒント
目次

おうち英語の失敗に繋がる7つの原因

おうち英語の失敗に繋がる7つの原因

おうち英語が「失敗かも」と感じる時、その背景にはいくつかの共通点があるみたいです。ボクも調べてみて「あ、これやりがちかも」と思ったポイントが7つありました。この7つの要因は、それぞれが独立しているんじゃなくて、連鎖して「英語嫌い」という残念な結果につながってしまうこともあるみたいです。まずは、ご家庭の状況と照らし合わせてチェックしてみませんか?

英語の強制や学習化をしていませんか

これが一番大きな落とし穴かもしれません。特に小さい子にとって、世界は「遊び」か「それ以外」かで分かれています。親が「さあ、お勉強の時間だよ!」「この単語カード覚えてね」と構えてしまうと、英語はその瞬間に「遊び」の反対側、つまり「強制されたもの」「やらされるもの」になっちゃうんですね。

「英語が嫌い」という子の多くは、英語が「難しい」「つまらない」と感じているケースが多いみたいです。それは、楽しいはずの言葉が「評価」の対象になって、「できない」というネガティブなイメージがついちゃった結果かも。

子どもにとって「楽しい遊び」だったはずの英語の歌や動画が、いつの間にか「毎日見なければいけないノルマ」に変わっていませんか? まずは英語を「お勉強」にしないことが、すごく大事なポイントですね。

子どもの遊びを中断していませんか

子どもの遊びを中断していませんか

これも「あるある」かもしれません…。子どもがブロックやお絵描き、ごっこ遊びに夢中になっている時、その集中力ってすごいですよね。そんな「フロー状態」に入っている時に、「今がチャンス!」「親の都合がいいのは今だけ!」とばかりに「英語の時間だよー」と声をかけてしまうこと。

でも、子どもからしたら、自分の最高に楽しい時間を邪魔してくるのが「英語」ということになっちゃいますよね。それじゃあ、英語を好きになるのは難しいかも…。

子どもの「遊び」を尊重して、きりの良い所まで待ってあげる配慮が必要です。「このブロックがお城になったら、英語の絵本読もうか」と予告して、子どもの気持ちを切り替える準備をさせてあげるのが良さそうですね。

過度な訂正や罰則的な言葉

子どもががんばって拙い英語を口にした時、つい「その発音ちがうよ!」「”R”はもっと巻いて!」「もう一回!」と細かく訂正していませんか? 親は「正しく覚えてほしい」というエゴが出がちですけど、指摘ばかりされると子どもは話すのが怖くなっちゃいます。間違いを恐れて、口を閉ざしてしまうんですね。

もっと怖いのが、「これができないならオヤツなしね」「ちゃんとやらないならYouTube見せないよ」といった罰を与える言葉。これはもう、英語が嫌いになる以前に、親子関係にヒビが入ってしまうかも…。

要注意!罰則的な言葉の悪影響

「英語」と「罰」が結びついてしまうと、子どもは英語の時間を「嫌なもの」としか認識できなくなります。さらに、「英語を使って自分を罰する親」に対して、不信感を抱くようになりかねません。おうち英語は、親子の信頼関係という土台があってこそ成り立つもの。まずは「言えたね!」「OK!」と受け止める姿勢が大切ですね。

インプットだけで話さないのはなぜ

インプットだけで話さないのはなぜ

「毎日かけ流ししてるのに、全然話さない!これって意味ない?」この悩み、すごく多いみたいです。でも、これを「失敗」と決めつけるのは、ちょっと早いかもしれませんよ。

言葉を覚える時って、インプットした情報を頭の中で整理して、言語のルールを組み立てる「サイレント・ピリオド」という期間が必ずあるそうです。この間、子どもは話さないけど、ちゃんと理解は進んでいます。頭の中に「英語の引き出し」をたくさん作っている時期なんですね。

親が「すぐに結果を求めすぎる」と、この大事な時期に焦ってしまって、「ほら、何か言ってごらん!」と強制する(失敗要因1)ことに繋がりがち。話さなくても、英語の指示に反応したり、歌に合わせて体を動かしたりしていたら、それは成長の証です。

それに、そもそもインプットの「総量」が足りていない可能性もあります。例えば、日本の学校教育では、新学習指導要領で小学5・6年生の外国語の授業が年間70単位時間(週2コマ程度)になりました(出典:文部科学省「学習指導要領の改訂等について」)。これでも以前より増えましたが、言語習得には膨大な時間が必要です。家庭での「やっているつもり」のインプットが、実はまだ足りていないだけかもしれません。焦らず「楽しく」インプットを続けることが大事なんですね。

親の英語力が低いという不安

「自分の発音が悪いから、子どもに悪影響かも…」と不安になって、話しかけるのをためらっていませんか? ボクも英語は得意じゃないので、この気持ち、すごく分かります。

でも、この不安から親が話しかけを躊躇してしまうと、子どもにとって一番大切な「生きたコミュニケーション」としてのインプットの機会が失われてしまいます。これって、すごくもったいないですよね。

でも、実は親の英語力は、おうち英語の成功・失敗を決定づける要因ではないみたいです。むしろ、親が英語が得意すぎることで、「毎日30分、英語だけで会話する」みたいな高い目標を子どもに課してしまい、子どもがプレッシャーで潰れてしまう失敗パターンもあるとか。

大切なのは、親の発音がネイティブ級であることよりも、英語でのコミュニケーションを親子で楽しもうとする姿勢。自信がなくても、動画やCDのキレイな音源を一緒に聞きながら、「今の音、キレイだね!」「真似してみようか!」と親子で一緒に学ぶ時間を作れれば十分なんですね。

親が疲れた、は継続のサイン

親が疲れた、は継続のサイン

「毎日ちゃんとやらないと!」「バイリンガルに育てないと!」と100%の力で頑張りすぎると、パパもママも疲れちゃいますよね。日々の家事や育児、仕事だけでも大変なのに、さらに「おうち英語」というタスクで自分にプレッシャーをかけてしまうと、いつかパンクしてしまいます。

親がイライラしていたら、その空気は子どもに伝わります。楽しいはずの英語の時間が、なんだかピリピリした険悪なムードになってしまう…。そんな「もう無理!」と親が疲弊してしまうことこそが、継続できなくなる大きな原因です。

でも、見方を変えれば、この「疲れた」というサインは、「今のやり方は、うちの家族には合っていないよ」「ちょっとやり方を変えてみよう」という大事なサインかもしれませんよ。

おうち英語の失敗を防ぐやり直し術

おうち英語の失敗を防ぐやり直し術

もし、さっきの7つの原因に「あてはまるかも…」とドキッとしても、落ち込まないでください。悲観する必要はまったくありません! むしろ、原因がわかった今こそが、「やり直し」の絶好の機会です。子どもの「英語嫌い」のサインが見えても、正しいアプローチで修復は可能です。ここからは、親子で楽しく「やり直し」するための具体的なヒントを見ていきましょう。

開始時期が遅いと手遅れ?

「おうち英語は0歳から」「早ければ早いほどいい」みたいな話を聞くと、「うちはもう4歳だから遅いかも…」と焦ってしまいますよね。でも、結論から言うと、いつから始めても「遅い」ということはないみたいです!

言語学習で一番大事なのは「開始時期」よりも「継続」すること。0歳から始めても、効果が見えにくくて(サイレント・ピリオドが長いため)親が「本当に意味あるのかな」と不安になって挫折し、3歳でやめてしまったら意味がないかもしれません。

4〜5歳スタートのメリット

むしろ、日本語でのコミュニケーションがしっかり取れ始める「4〜5歳頃」からのスタートは、メリットも多いという見解もあります。

  • 反応が良い: 子どもの反応が目に見えて良いため、親のモチベーションが維持しやすい。
  • 教材が豊富: 手先が器用になり、文字やはさみを使う教材も選べるなど、アプローチの幅が広がる。
  • 挫折しにくい: 教材のバリエーションが増えることで、「飽きた、続かない」といった挫折をしにくくなる。

大事なのは年齢よりも、その子の「今、興味があるもの」に合わせた教材を選ぶことなんですね。例えば、小学生に幼児向けのお遊戯みたいな教材を与えても、興味が持てずに英語自体を嫌いになってしまうかも。その子の発達段階に合った「楽しい!」と思えるものを見つけることが重要です。

親の発音が悪くても大丈夫な理由

親の発音が悪くても大丈夫な理由

さっきも少し触れましたが、「親の発音が悪い」問題。これ、本当に気にしなくて大丈夫みたいです。昔は「親の訛った英語はダメ」と言われていたそうですが、今は考え方が変わってきているんですね。

興味深い研究があって、香港での研究(2011年)なんですが、訛りのある英語(フィリピン英語特有の発音、例えば “french fries” が “Prench Pries” に聞こえるなど)でシッターさんに育てられた子と、そうでない子で、スタンダードな英語の聞き取りテストをしたら、なんと差がなかったそうです。それどころか、訛りのある英語を聞き分ける力は、シッターさんがいる子の方が高かったとか!

つまり、親の訛りのあるインプットが、スタンダードな英語の習得を邪魔することはなかった、ということです。むしろ、子どもは多様な英語に柔軟に適応し、聞き分けられる英語の幅が広がるというメリットさえあるかもしれない、と。もちろん、これは一つの研究結果ですが、「親の発音が悪いからダメ」という考えを覆すには十分な情報かなと思います。

親の発音を気にして話しかけない損失の方がずっと大きいんですね。自信を持って、良質なCDや動画の音源(例えば「Super Simple Songs」や「Mother Goose」など)も活用しながら、楽しく話しかけるのが一番です。

一旦やめる勇気と3つのNG行動

もし、親子関係が「英語」のせいでギクシャクしている、子どもが明らかに「英語嫌い」のサインを出していると感じたら…。一番の処方箋は、皮肉なことに「英語から一旦離れる」ことだそうです。

親がイライラしていたら、子どもは敏感に感じ取ります。新しい教材を買う前に、まずは対立の火種になっている英語から離れて、親子でリラックスする「冷却期間」を持つことが大切。「今日はもう無理!」という日は、堂々とお休みしましょう。これは「挫折」ではなく、より長く続けるための「戦略的な休息」です。親子関係の修復が何よりも最優先なんですね。

やり直しのために親がやめる「3つのNG行動」

やり直しの主役は、子どもじゃなくて「親」。親の行動が変われば、子どもの居心地も良くなるはずです。以下の3つは、今日から意識してやめてみましょう。

1. NG: 遊びを中断させる
子どもが夢中になっている遊びを、親の都合で中断させるのはNGです。
→ OK: 子どもの遊びの「きりのいいところ」まで待つ。または「このパズルが終わったら、英語の歌を聞こうか」と予告し、子どもの主体性を尊重します。

2. NG: 間違えた時に無理に訂正する
発話を「間違い探し」のように指摘するのはNGです。子どもは萎縮してしまいます。
→ OK: 間違いは「重ねて覚えるもの」と割り切る。指摘より「OK!」「Nice try!」と共感し、受け止める姿勢を見せます。

3. NG: 「これをやらないと○○させない」という罰
「英語=罰」という最悪の刷り込みになります。親子関係の不信感に直結するため、絶対にNGです。
→ OK: 罰は絶対に口にしません。おうち英語は、親子の信頼関係という土台の上で初めて成立します。

70%でOK、「余力」で継続する

70%でOK、「余力」で継続する

「毎日きっちりバイリンガルに」という100%の全力投球が、親の疲弊(失敗要因7)に繋がっていました。やり直しを成功させる鍵は、「全力100%を出し切る」から「余力を残した取り組み」への切り替えです。

例えばこんな感じです。この「70%」の取り組みは、親の「エゴ」を捨てて「持続可能性(Sustainability)」を選んだ姿かなと思います。

取り組み100%(失敗パターン)70%(成功パターン)
動画・レッスン毎日30分、親子で英語動画を見てレッスンし、理解度もチェックする。毎日30分動画を見る。でも、子どもの気が乗らない日は「CDのかけ流しだけ」でもOKとする。
話しかけ食事中もお風呂も、常に英語だけで話しかけようと親が頑張りすぎる。「食事中だけ」と決め、”It’s yummy!” “More please?” などの簡単な声かけだけにする。
絵本毎日、英語の絵本を5冊読み聞かせ、日本語訳は絶対に使わない。寝る前の絵本の時間のうち、英語の絵本は「1冊だけ」にする。最初は日本語で意味を補ってもOK。

この「余力」が親の心の余裕になって、それが子どもに伝わって初めて、おうち英語は「居心地の良い時間」として再スタートできるんですね。

おうち英語の失敗を恐れない環境

ここまで、「おうち英語 失敗」の不安について見てきました。ボクが思うに、おうち英語の「本当の失敗」って、ネイティブみたいな発音になれないことや、英検に早く合格できないことじゃないんですよね。

一番避けたい「失敗」は、親のエゴや焦りのせいで子どもが「英語嫌い」になってしまうこと。そして、その過程で「親子関係が悪化」してしまうこと。この2つさえ避けられていれば、たとえ発話が遅くても、親の発音が完璧じゃなくても、それは全然「失敗」じゃないと思います。

おうち英語の本当の成功は、そのプロセスで親子一緒に歌ったり、踊ったり、笑いあったりした「楽しい時間」そのものかもしれません。

「継続」って、毎日欠かさずやることじゃなくて、「やめなければ、それは“継続”」なんだそうです。疲れたら休んでいいんです。「今日はかけ流しだけ」でもOK。そんな「ゆるルール」で、親が笑顔でいられること。それが、おうち英語の失敗を恐れない、一番の環境づくりかもしれませんね。

この記事で紹介した内容は、あくまで一般的な情報やボクの解釈です。特に教材の選択や学習プランについては、色々な情報がありますので、最終的にはご家庭の状況に合わせて判断してくださいね。もし具体的な進め方で悩んだら、英語教育の専門家やスクールの体験などで相談してみるのも一つの方法かもしれません。

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この記事を書いた人

忙しいパパ・ママに代わり、英語教材やスクールを徹底調査する「おうち英語リサーチャー」。

子供がいない第三者の視点だからこそできる、感情論抜きの「客観的なデータ分析」と「忖度なしのレビュー」で、失敗しない教育法をご提案します。

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