おうち英語が遅いと悩む親御さんへ贈る成長の仕組みと次の一手

おうち英語が遅いと感じて不安になる親と英語に触れている子供のイメージ

こんにちは、英会話キッズのエレオです。ボクはこれまで「おうち英語を頑張っているけれど、成果が遅い気がする」という多くの相談に乗り、一緒に状況を整理してきました。

SNSで流れてくるペラペラな子を見ては「うちは何が足りないんだろう」と落ち込んでしまうこともありますよね。でも、その焦りはお子さんを想う優しさがあるからこそ生まれるものです。

この記事では、言語習得の仕組みに基づいたデータから、成長が遅く感じる本当の理由を整理していきます。この記事を読むことで、以下のメリットがあります。

  • 「遅い」と感じる仕組みがわかり、心が軽くなる
  • お子さんの脳内で起きている確実な変化に気づける
  • 今すぐ見直すべき環境のポイントが明確になる
  • SNSに振り回されない自分たちのペースが見つかる

ボクと一緒に、今お子さんのバケツにどれくらい水が溜まっているのか、一度整理してみましょう。


目次

おうち英語が遅いと感じる理由を整理して不安を解消する

おうち英語が遅いと感じる理由は、主に次のようなものです。

  • 言葉が出るまでに大量のインプットが必要だから
  • 理解が発話に先行する脳の仕組みがあるから
  • SNSや周囲の子と比較してしまうから
  • 日本語と英語の構造差が大きいから
  • 性格的に慎重で沈黙期が長く見えるから
おうち英語が遅いと感じる理由を5つに整理したインフォグラフィック

「遅い」と感じる原因の多くは、実力の停滞ではなく、脳が言葉を蓄積している途中の段階にあります。まずは、その仕組みを客観的に見ていきましょう。

成果が出るまでの絶対的な時間が不足している

英語を習得するには、最低でも2000時間以上のインプットが必要だといわれています。ここで少し現実的な計算をしてみましょう。

おうち英語のインプット時間が少しずつ積み重なる様子を表したイメージ

仮に毎日30分おうち英語に取り組んだとしても、この基準に達するには約11年かかる計算になります。つまり、開始して1、2年で「遅い」と感じるのは、物理的な習得プロセスの途中にいるだけなのです。バケツに水が溜まるまで、外からは何も変化がないように見えても、中で着実に満たされています。

※これは「ゼロから積み上げた場合」の目安です。毎日の積み重ね方次第で、体感的な変化はもっと早く現れます。1日15分でも、細く長く続ければ“変化のサイン”は必ず見えてきますので安心してくださいね。

理解が発話に先行する脳の仕組みを知っておく

英語の沈黙期にある子供が理解を深めている様子のイメージ (2)

言語習得には「理解が発話に先行する」という鉄則があります。子供が自分から英語を話さなくても、英語の指示に動けたり、動画を見て笑ったりしているなら、それは順調な証拠です。

この「聞き取れるけれど話さない期間」は沈黙期と呼ばれ、数週間から数ヶ月、長い子では年単位で続くこともありますが、決して失敗ではありません。この時期に無理に言わせようとすると、かえって言葉の吸収を邪魔してしまうことがあるのです。

つまり、発話がないことを「遅れ」と捉えるのではなく、脳が一生懸命に意味を咀嚼している時期だと考えてみてください。

周りの子やSNSとの比較が焦りを生んでいる

SNSで見かける「英語でスピーチする幼児」は、極めて稀な成功例か、あるいは非常に長い時間をかけて積み上げてきた結果です。そうした断片的な情報と我が子の日常を比べるのは、少し酷なことかもしれません。

おうち英語の進度は、家庭の環境や接触時間によって一人ひとり全く異なります。他人の15秒の動画に、自分たちの積み重ねてきた時間を否定される必要はありません。

つまり、「遅い」という感覚の正体は、実力不足ではなく「理想とのギャップ」によるものであることが多いのです。

日本語と英語の構造的な違いが壁になる

日本語と英語は、世界的に見ても習得が最も難しい言語の組み合わせの一つです。語順も発音も根本から異なるため、脳の中に英語専用の回路を作るには膨大なエネルギーが必要になります。

欧州の子供がすぐに英語を話せるようになるのは、母国語と英語が似ているからです。日本で育つお子さんがゆっくり進むのは、それだけ難易度の高い挑戦をしている証拠でもあります。

つまり、成長がゆっくりに感じるのは、お子さんが複雑な言語の壁を一歩ずつ丁寧に乗り越えているからなのです。

完璧主義な性格が沈黙期を長くしている

お子さん自身の性格も、言葉が出るタイミングに影響します。完璧主義で慎重なタイプの子は、「正しいと確信できるまで口に出さない」という傾向が強いため、沈黙期が長く見えることがあります。

こうした子は、一度話し始めると非常に正確で綺麗な文章を話すことが多いのも特徴です。話さないからといって、何も考えていないわけではありません。今はじっくり観察して力を蓄えている時期なのです。

このタイプの子には「間違ってもいいよ」「今は聞いてるだけで十分だよ」と安心させる声かけが特に効果的です。親御さんが安心の土台になることで、お子さんはより自由に学びを深めることができます。


おうち英語が遅い状況を抜け出し次の一手を見つける

原因を理解して心が軽くなったら、次は「今の環境でズレているところはないか」を確認しましょう。ほんの少しの調整で、お子さんの反応がガラリと変わることもありますよ。

子供の興味に合わせた内容へ教材を調整する

「高かったから」「有名だから」という理由で、お子さんが興味のない教材を使い続けていませんか。脳は「楽しい」「知りたい」と感じたとき、驚くほどの速さで情報を吸収します。

目安は、お子さんが内容を日本語で「これ、〇〇が△△してるんだよね」と説明できるレベルです。難しすぎるものを流し続けるよりも、大好きなアニメ一本のほうが言葉は定着します。

つまり、教材をお子さんの「好き」に全振りさせることが、停滞感を打破する一番の特効薬になります。

親が教える立場から一緒に楽しむ仲間に戻る

親御さんが「先生」になって間違いを訂正しすぎると、お子さんの心に壁ができてしまいます。すると、脳は学習を拒絶し、さらに成長が遅くなるという悪循環に陥ります。

まずは「これ、英語でなんて言うの?」という確認テストをやめてみましょう。代わりに、一緒に動画を見て笑ったり、覚えたてのフレーズを親が楽しそうに使ってみたりすることが効果的です。

つまり、親は教える人ではなく、一緒に英語を楽しむ「共演者」になるのが理想的な姿です。

習慣化のズレを修正して細く長く継続する

おうち英語で最も大切なのは、爆発力よりも「維持すること」です。忙しい日に無理をして1時間取り組むよりも、毎日15分だけ決まった時間に触れるほうが、脳にとっては定着しやすいのです。

歯磨きやお風呂と同じように、生活のルーティンに英語を組み込んでみましょう。一度習慣になってしまえば、親御さんの「今日やらせなきゃ」という精神的な負担も軽くなります。

つまり、無理のない範囲で「毎日、細く長く」を徹底することが、数年後の大きな差に繋がります。

成果を焦らず小さな変化を成長のサインにする

もし迷ったら、まずは次のチェックで「ズレの場所」を特定してみてください。大きな成果を求めすぎると、小さな成長を見逃してしまいますよ。

おうち英語の成長をチェックリストで確認する親のイメージ
順調な成長のチェックリストチェック
英語の動画を見て、適切なタイミングで笑っている
「Put on your shoes」などの簡単な指示に動ける
特定の英語の歌やフレーズを口ずさむことがある
英語の時間になっても嫌がらず、椅子に座れる

□が一つでもあれば、英語力は確実に育っています。発話がなくても、今は順調なプロセスの中にいますよ。まずは「15分固定」と「教材レベル調整」からやると失敗しにくいです。

おうち英語が遅いと感じる悩みを解決するためのまとめ

ここまで、おうち英語が遅いと感じる理由と、その対策を整理してきました。バイリンガルへの道は、数ヶ月の短距離走ではなく、10年、15年と続く長い家族の物語です。

「遅い」と感じたときは、お子さんが今まさに土台を固めている最中なのだと思い出してください。焦りを手放し、家庭を「世界一安全で楽しい英語の遊び場」にすることから再出発しましょう。

おうち英語が遅いと感じる悩みを解決することは、親子の信頼関係を深めるきっかけにもなります。その余裕こそが、いつかお子さんの言葉が溢れ出すための最高の栄養になるはずです。

「今の状態が正常か不安」という方は、続け方のコツをまとめたこちらの視点も参考にしてみてくださいね。

効果が出るまでどう待つ?オンライン英会話を賢く活用する視点

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この記事を書いた人

忙しいパパ・ママに代わり、英語教材やスクールを徹底調査する「おうち英語リサーチャー」。

子供がいない第三者の視点だからこそできる、感情論抜きの「客観的なデータ分析」と「忖度なしのレビュー」で、失敗しない教育法をご提案します。

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