エレオこんにちは。英会話キッズの「エレオ」です。
おうち英語に取り組んでいると、子供への語りかけに関する悩みは尽きないですよね。どんなフレーズを使えばいいのか迷ったり、親の発音が悪くても大丈夫なのかと不安になったりすることもあるでしょう。
また、語りかけなしのかけ流しだけで効果があるのか、おすすめの教材やパターンはあるのかといった疑問を持つ方も多いです。日々の忙しさの中で、バイリンガルベイビーのアイシャさんのように上手に語りかけができず、落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
でも、英語習得において完璧を目指す必要は全くありません。



この記事では、親子で楽しみながら英語を身につけるためのヒントや、無理なく続けられるコツについて、ボクなりの視点で紹介していきますね。
- おうち英語における語りかけの重要性と役割
- 親が英語を話せなくても実践できる具体的な方法
- 日常生活ですぐに使えるシーン別フレーズ集
- 親子で無理なく英語学習を継続するためのコツ
おうち英語の語りかけを成功させる基礎


おうち英語を始めると、「親がどれくらい話しかければいいの?」という疑問にぶつかることが多いですよね。ここでは、語りかけの基本的な考え方や、親御さんの心の持ち方について解説します。無理せず楽しく続けるための土台を一緒に作っていきましょう。
かけ流しと会話を組み合わせる
おうち英語の基本といえば、英語の音声をBGMのように流しておく「かけ流し」ですよね。これは「インプット」と呼ばれるもので、英語のリズムや音を耳に慣れさせるためにとても大切です。でも、ボクが調べたところによると、ただ聞き流しているだけでは、なかなか言葉として定着しにくいようなんです。
そこで重要になるのが、親子の「語りかけ」を通じたコミュニケーションです。専門的な話になりますが、言語習得には「インタラクション(相互作用)」が必要だと言われています。例えば、動画で「Apple」という単語を聞いたあとに、お母さんやお父さんが本物のリンゴを見せて「Look, this is an apple!(見て、これはリンゴだよ!)」と話しかけてあげる。そうすることで、子供の中で「音」と「実物」が結びつき、初めて生きた言葉として記憶に残るんですね。
かけ流しでインプットした情報を、語りかけというフィルターを通して定着させる。この組み合わせこそが、おうち英語を成功させる大きなポイントになるとボクは考えています。
語りかけなしの日があってもよい


「毎日英語で話しかけなきゃ!」と意気込んでしまうと、どうしても疲れが出てきてしまいますよね。仕事や家事、育児に追われる中で、常に完璧な英語環境を作るのは至難の業です。実は、「語りかけなし」の日があっても全く問題ありません。
おうち英語で一番怖いのは、親御さんが燃え尽きてしまって、英語教育そのものをやめてしまうことです。「今日は疲れたから、英語の歌を流すだけにしよう」とか、「今日は日本語だけでたっぷりと甘えさせてあげよう」という日があっても大丈夫です。
大切なのは「やめないこと」です。1日や2日、あるいは1週間語りかけができなくても、また気が向いたときに再開すれば、それは「継続」です。



自分を責めずに、細く長く続けていくことが、結果的に子供の英語力を育てることにつながるんじゃないかなと思います。
親が英語を話せなくても大丈夫
「私の発音を聞かせたら、子供の発音まで悪くなるんじゃ…」そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。でも、安心してください。親が英語をペラペラ話せる必要はありませんし、ネイティブのような完璧な発音である必要もないんです。
今の時代、YouTubeや音声ペンなどを使えば、子供はいくらでもきれいなネイティブ英語に触れることができます。親の役割は「正しい発音モデル」になることではなく、「英語を使ってコミュニケーションする楽しさ」を伝えることです。
お父さんやお母さんが、たとえカタコトでも楽しそうに英語を話している姿を見れば、子供は「英語って楽しいんだ!」「間違っても恥ずかしくないんだ!」と感じ取ってくれます。逆に、親が「間違っちゃダメだ」と緊張して話していると、子供も英語に対してネガティブなイメージを持ってしまうかもしれません。
「教える」のではなく、子供と一緒に「学ぶ」スタンスで楽しむ。それが、親子の絆を深めながら英語力を伸ばす近道だとボクは思います。
継続するためのゆるルール設定


おうち英語を長く続けるコツは、頑張りすぎない「ゆるルール」を作ることです。最初から「毎日1時間は英語で遊ぶ」なんて高い目標を立てると、すぐに息切れしてしまいますよね。
例えば、こんなルールはいかがでしょうか。
- 1日5分だけ語りかけ: 朝の着替えの時間や、お風呂に入っている時だけ英語モードにする。
- 疲れた日はBGMだけ: 親が元気な時だけ語りかけをして、疲れている時は英語の歌を流して終わりにする。
- 週末だけ英語タイム: 平日は忙しいので、土日のどちらかだけ英語絵本を読む時間を作る。
このように、生活スタイルに合わせて無理のないルールを設定するのがおすすめです。もしそのルールが守れなくても、「まあ、いっか」と受け流せるくらいの心の余裕を持つことが、長続きの秘訣ですよ。
子供が嫌がるときの対処法
順調に進んでいたと思ったら、突然子供が「英語やだ!日本語でしゃべって!」と言い出すことがあります。いわゆる「2歳の壁」やイヤイヤ期によく見られる現象ですね。これにショックを受けてしまう親御さんも多いですが、実は子供の日本語力が順調に育っている証拠でもあるんです。
日本語での理解力が上がると、意味のわからない英語を聞くのがストレスになってしまうんですね。こういう時は、絶対に無理強いをしてはいけません。「じゃあ、今日は日本語にしようか」とあっさり引いてあげるのが正解です。
対策としては、子供が今一番興味を持っているもの(恐竜、プリンセス、電車など)に関連した英語動画を見せたり、親が楽しそうに英語の歌を口ずさんだりする「ステルス学習」に切り替えるのがおすすめです。



「英語を勉強させられている」と感じさせず、「英語は楽しい遊びの一部」という雰囲気を保つことが、この時期を乗り越えるポイントになると思います。
実践的なおうち英語の語りかけテクニック


ここからは、実際に今日から使える具体的なテクニックやフレーズを紹介していきます。難しく考える必要はありません。毎日の生活の中に、少しずつ英語のスパイスを加えていくイメージで取り組んでみてくださいね。
生活リズムに会話パターンを導入
英語の語りかけを習慣にするには、毎日のルーティンに決まった会話パターンを組み込むのが一番です。「この場面ではこう言う」と決めてしまえば、いちいち英語を考える負担も減りますし、子供も状況と英語を結びつけて覚えやすくなります。
例えば、「朝起きたらまず挨拶」「靴を履くときはこのフレーズ」「寝る前にはこの言葉」といったように、生活の節目に英語のスイッチを入れるポイントを作ってみましょう。子供は繰り返される言葉のリズムを驚くほど早く吸収します。親が同じフレーズを毎日言い続けることで、ある日突然、子供がその言葉を口にする瞬間が訪れるかもしれませんよ。
着替えや食事で使えるフレーズ


では、具体的にどんな言葉をかければいいのでしょうか。日常生活の中で特に出番が多い、着替えと食事のシーンで使える便利なフレーズをいくつか紹介します。
朝の着替え・準備
- Good morning! Rise and shine!
(おはよう!起きて、いい天気だよ!) - Let’s get changed.
(着替えようね。) - Put on your shirt.
(シャツを着てね。) - Do you have everything?
(忘れ物はない?)
食事の時間
- Are you hungry?
(お腹すいた?) - Wash your hands.
(手を洗ってね。) - Yummy! / It’s delicious!
(おいしい!) - Chew well.
(よく噛んでね。) - You ate it all! Good job!
(全部食べたね!すごい!)



これらのフレーズは短くて覚えやすいので、ぜひメモをして目につく場所に貼っておくなどして、使ってみてくださいね。
アイシャ氏の著書を活用する
「もっといろんなシチュエーションでの語りかけを知りたい」という方には、バイリンガルベイビーのアイシャさんの著書『おうち英語 語りかけパターン75』などがとても参考になります。
アイシャさんの提案するフレーズは、単なる日本語の翻訳ではなく、アメリカの家庭で実際に使われている「生きた英語」である点が大きな魅力です。また、言葉だけでなく、欧米流の子供への接し方や、ポジティブなマインドセットについても学ぶことができます。
例えば、子供が失敗した時になんて声をかけるか、どうやって自己肯定感を高めるかといった、文化的な背景も含めて英語を学べるので、おうち英語の指針として一冊持っておくと安心かもしれません。



ボクも動画などを拝見しますが、親自身のモチベーションアップにもつながりますよ。
補助教材としてのおすすめアプリ


親御さんがずっと語りかけ続けるのは大変ですし、時にはネイティブの音声を聞かせたい時もありますよね。そんな時は、良質な英語アプリを補助教材として活用するのがおすすめです。
最近のアプリは本当によくできていて、ゲーム感覚で楽しく学べるものがたくさんあります。
- トド英語 (Todo English): 読み書きやフォニックスをバランスよく学べる大人気アプリです。子供が夢中になる仕掛けがたくさんあります。
- Khan Academy Kids: なんと完全無料で使えるアプリです。英語「で」数や読み書きを学ぶネイティブ向けのカリキュラムが充実しています。
- Lingokids: オックスフォード大学出版局監修で、日常会話に基づいたコンテンツが豊富です。
これらを活用することで、親御さんが忙しい時間でも、子供が自律的に英語に触れる時間を確保できます。



「今日はアプリにお任せ!」という日があっても全然OKだとボクは思います。
自己肯定感を高める褒め言葉
子供が英語を話したり、何かに挑戦したりした時、どんなふうに褒めていますか? “Good job!” はもちろん素晴らしい言葉ですが、バリエーションを増やすことで、子供のやる気と自己肯定感をさらに高めることができます。
- I’m so proud of you!
(あなたのことを誇りに思うよ!)
これは、子供の存在そのものを承認する深い愛情表現です。 - You did it all by yourself!
(一人でできたね!)
自立心が芽生えてきた子供にぴったりの言葉です。 - Good try!
(よく挑戦したね!惜しかったね!)
たとえ失敗しても、挑戦したプロセス自体を褒めることで、次への意欲をつなげます。 - Thanks for helping me.
(手伝ってくれてありがとう。)
役に立ったという実感を与えることができます。
英語圏の育児では、とにかく具体的に、そして大げさなくらいに褒めることが一般的です。褒め言葉のシャワーを浴びせることで、子供は「英語を使うとママやパパが喜んでくれる!」と感じ、英語が大好きになっていくはずです。
おうち英語の語りかけを継続する


ここまで、おうち英語における語りかけのコツやフレーズについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
おうち英語は、短距離走ではなくマラソンのようなものです。今日明日ですぐに結果が出るものではありません。だからこそ、完璧を目指さず、親も子も「楽しむこと」を最優先にしてください。
フレーズを間違えても、発音が上手くなくても、親子の温かいコミュニケーションがあれば、子供にとって英語は「愛着のある言葉」になります。疲れた時は休みながら、便利なツールやアプリに頼りながら、それぞれの家庭に合ったペースで続けていってくださいね。



ボクも皆さんの「おうち英語」が、笑顔あふれる素敵な時間になることを応援しています!
※本記事で紹介したフレーズや学習法は一般的な目安であり、すべての子供に同じ効果を保証するものではありません。各ご家庭の方針やお子様の性格に合わせて、柔軟に取り入れてみてください。








